ユニクロU2024年春夏コレクションが3月8日金曜日より販売開始される予定ですので現時点(2月17日)で発表されている情報を基に注目アイテムをレビューしていきます。
YOUTUBEでは動画でこの内容を発信していますので併せてご覧ください。
販売概要
2024年3月8日(金)より販売開始。
オンラインストアと全国のユニクロ店舗(一部店舗除く)にて、ご購入いただけます。
全商品が揃う店舗は、「オンラインストア」と「フルラインナップ店舗(全国75店舗)」です。
これまでのユニクロU春夏コレクションは1月下旬~2月初旬に販売が開始されていましたが今シーズンは1か月程度遅れて3月初旬野販売開始となります。
アニヤハインドマーチコラボやユニクロCなど秋冬シーズン終盤から春夏シーズン立ち上がりにかけてコレクションが続いていたこともありユニクロUは遅めの立ち上がりとなっています。
憶測ですが、ユニクロUはかなり息の長いコレクションのため売り上げ予測も立ちやすいため販売開始時期を遅らせて問題ないと考えているのかもしれないです。
こうなると心配なのがJ.W.Andersonコラボですが、2月17日時点でまだ2024年春夏コレクションは発表されていません。
3月下旬発売開始となるとアウター類は販売がかなり難しくなると予想されますの小物類メインのカプセルコレクションとなるかもしれません
コレクションテーマ
Future Hues
新たな色彩と迎える、新しい季節
機能美と洗練された色合いを追い求め誕生した、2024春夏コレクション。上質な素材によって作られた、軽やかでボリュームのあるシルエットが印象的です。上品でいて気取らず楽しめて、日常に馴染むベーシックなアイテムの数々。シンプルでモダンなコレクションが、解放感のある日々に導きます。深みのある落ち着いたカラーリングで魅せる、今シーズンのUniqlo U。キーカラーは、セージグリーン、セラドン(青磁)、くすんだパープル、明るいカーキ、クリームホワイト、栗色のブラウン。新たな季節の訪れを感じさせるような、フレッシュでコーディネートしやすい色彩が魅力です。
さらに、テクノロジーを駆使して、優れた通気性や高機能のレイヤーを実現。この先も長く愛用できるよう作られた、未来志向のスタンダードコレクションです。
今シーズンのテーマは"Future Hues"となっており直訳すると"新しい色合い"となる。
カラーパレットはこれまでのコレクションを踏襲するようなアースカラー中心の展開ながらグリーン系統の色味に新鮮さを感じました。
ブラウンカラーは継続して展開されているものの今作では栗色の落ち着いた色合いが採用されておりどちらかというと秋冬シーズンのテイストながら万人に受け入れられるようなものとなっています。
優れた通気性を実現するドライEX素材のカットソーや高機能のレイヤードを実現するベストなどは目新しい提案となります。
注目アイテム詳細
ユーティリティフーデッドジャケット
商品説明
収納力が高く、実用的なポケット付き。裾はアジャスターで調整でき、シルエットアレンジが可能。
- コットンナイロン素材。
- フィッシングジャケットをベースにした、カジュアルなフード付きのジャケット。
- 前身頃に大きなフラップポケットが2つあり、サイドポケットと一体になったデザイン。
- ポケットにはマチが付いているのでたっぷり収納できる。
- 脇下にはベンチレーションホールあり。
- 袖口はタブ仕様で調整可能。
- 前開きはファスナーとスナップボタン。
- 内ポケットあり。
- 裾はゴムアジャスター付きなので絞って着用可能。仕様
ハンドウォーマー機能あり
- トップスフィット: ゆったり
- ポケット: あり(内ポケットあり)
サイズ展開
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 裄丈 |
---|---|---|---|---|
S | 65.5 | 59 | 63 | 83 |
M | 67.5 | 60.5 | 66 | 85.5 |
L | 69.5 | 62 | 69 | 88 |
総評
大きなポケットが付いたフーデッドコートという提案は新しく、注目度は高いと考えているが即完売とまではいかないと予想している。
アウターカテゴリであり9000円という値段からも気軽に買えるアイテムではないため同価格帯で既にアウターを複数持っている方は購入検討から外れてしまう可能性が高いからである。
とは言え、定価での及第点の品質であり値下げされれば一気に在庫が掃けるアイテムだとも考えている。
ブラック>ベージュ>ライトグレー(ほぼホワイト!?)の順に汎用性が高い。
値段やカテゴリ―から考えて、素材感はお世辞にも高級感があるとは
裏地や中綿などは無いので袖通しや防寒性・アイテムとしてのボリューム感はほぼ無い。
スプリングコートとしての提案になると思われるのでベージュカラーを選んでも違和感はないが、これまでのユニクロUに比べるとコスパは落ちてきていると感じるので素材感が目立たないブラックがやはり無難だろう。デザイナー本人が得意とする大き目なフラップポケットのデザインは低い位置に付けられておりリラックス感とデザインのアクセントになっている。
大きなフラップポケットは低い位置に付けられてデザイナー特有のデザインとなっている前立てが比翼仕立てになっておりジップとスナップボタンで留めるミニマルな仕様になっている。
フード付きで前立てはミニマルな仕様商品説明に記載の通りハンドウォーマーがついているようなので、フロントのポケット裏かサイドシームに沿って取り付けられると予想している。
商品説明を読むとハンドウォーマーが付いているらしい。
サイズ感は引き続きオーバーサイズなので普段のサイズで購入して問題無く、昨今増えてきているリラックスシルエット・ジャストシルエットの着こなしを想定するとサイズダウンして購入するのも現実的な選択になるだろう。
即完売とはならないまでも新しい提案となるアイテムなので、値下げが始まった段階で一気に在庫がなくなるのではないかと予想している。色・サイズ共に選択肢があるのは定価購入時のみとなりそうなので購入を決めている場合は早い段階がよさそうである。
ジップアップブルゾン
商品詳細
ラフに仕上げたスラブ素材を使用。大きめのシルエットでざっくり羽織れる。- 表面変化のあるカジュアルな表情が特徴の厚手でしっかりした生地感のコットンスラブツイル素材を使用。- 製品染めで洗いざらした色味と表情を実現。
- ワークウェアをベースに現代的なオーバーサイズシルエットに落し込んだデニムブルゾン。
- シルエットをきれいに出すために厚手の生地を使用。
- フロントに腰ポケット、内ポケット1つ。
- 襟元のチンストラップと袖の裾ゴムが風の侵入を防ぐ。
素材本体: 100% 綿/ ポケット布: 100% 綿 仕様 - トップスフィット: ゆったり
- ポケット: あり(内ポケットあり)
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 裄丈 |
---|---|---|---|---|
S | 62 | 55 | 60 | 83 |
M | 64 | 56.5 | 63 | 85.5 |
L | 66 | 58 | 66 | 88 |
所感
カラーは4色展開だがブルーを選択するのが無難だろう。ホワイト・パープルは彩度が高いためコーディネートを決め打ちして使う必要があり汎用性に欠ける。ブラックカラーも展開してほしかったがフーデッドコートとの色被りを避けた形だろう。
個人的にはブラウンカラーが好みであり、画像ではくすんだカーキや明るいグレーの様に見えている。店頭で確認必須だが画像と同じ色味であれば汎用性高いグレーのアウターがこの価格で買えるのはかなり魅力的でありこれまでユニクロUではあまりなかった色の提案に感じる(少なくともアウターカテゴリとしては)。
ディテールとしては前シーズンまでに発表されてきたスイングトップと同様だがチンストラップの仕様が採用されていることでアップデートされている。他ブランドでも採用されている仕様のためユニクロUでも継続品番に対して採用することで新シーズンのアイテムとして提案できるようになったと予想できる。
短丈かつボックスシルエットのアウターなので着丈を短くしてボトムスの見える面積を広げるようにサイズ感を工夫したいと考える。
Sサイズでも身幅60cmは確保されており春夏シーズンでインナーも少ないことから、可能な限りジャストサイズで選ぶと短丈アウターの強みを活かせると考えられる。
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 裄丈 |
---|---|---|---|---|
S | 62 | 55 | 60 | 83 |
M | 64 | 56.5 | 63 | 85.5 |
L | 66 | 58 | 66 | 88 |
ユーティリティオーバーサイズシャツ(長袖)
商品説明
実用性の高いポケットやループを採用。リラックスシルエットなので羽織りとしても使いやすい。- 細番手の糸を使用した、なめらかな風合いのコットン素材。
- 収納力を考えたマチ付きのダブルポケットと小物を入れやすい胸の玉縁ポケット。
- サングラスなどをかけられる前立てのループ。
- 背中のベンチレーションで通気性を確保。
- ロールアップした袖を留められるタブを採用。
- ほどよく配色をきかせたステッチで立体感を演出。
- アウターの代わりにもなる、リラックスシルエットのオーバーシャツ。素材100% 綿 仕様 - 透け感: なし(60 LIGHT BLUEのみややあり)
- トップスフィット: ゆったり
所感
今季のユニクロUで1点しか購入できないのであればこの商品を買うと思います。
恐らく即完売すると思うので狙っている方は発売当日オンラインストア→店舗と在庫確保に動いた方が良いと思われます。
カラーについて、67ブルーはキレイなニュアンスカラーになっており汎用性が高いですが、ワークディテールが施された本アイテムの良さをダークトーンで潰してしまいかねないと感じました。
暗い色味になると陰影が付きにくいためポケットやループのディテールが目立たなくなってしまうからです。
60 ライトブルーに関しては逆に白飛びしてしまうのでこちらも同様にディテールを活かせませんし、個人的にワークウェアでホワイト系の色展開だと違和感があるので検討から外れてしまいます。
とは言え60ライトブルーも68ブルーもシャツとしての完成度は高いのでコーディネートに合わせて購入することで高い満足度が得られることでしょう。
本命の36ブラウンはハイトーンでワインやボルドーに近いニュアンスカラーになっているためディテールを活かすことが出来ています。
ワークウェアで採用されて違和感ない色味ですしこれまでのユニクロUでもこの系統の色味の提案は多かったので安心感があります。
ディテールはフラップポケット2つに玉縁ポケットと前立てのループとなっています。
ポケットはステッチ等の主張が控えめながらサイズ感や低い位置にあることによる視覚的なアクセントが出せています。
玉縁ポケットに関してもそもそもフォーマルなディテールでありサイズも小さいため実用性とデザイン性を両立しながらも全体に調和しています。
注目は前立て部分のループで、ユニクロ側はサングラス等を掛ける提案をしていますが個人的にはネクタイ(ナロータイ)を通したいです。ネクタイループをシャツに付けるデザインをいくつか見たことがありますが、ユニクロUで採用されたことに驚きました。
36ブラウンではボタンも程よく主張があるためネクタイで隠してしまうのは勿体ないですが、ネクタイループのディテールにはそれだけ価値があると考えています。
袖部分にはロールアップした際にカフスを留められるボタンが配されており、こちらも36ブラウンカラーではデザインアクセントになっています。
デザイン性だけでなく実用性も兼ね備えているからこそ上品な佇まいとなっており、ワークウェアの文脈で提案することが出来ているアイテムだと感じました。
タックワイドパンツ
商品詳細
裾までストレートなボリュームシルエット。落ち感のある素材で程良くカジュアルな仕上がり。
- やわらかな風合いでほどよい落ち感のあるコットンビスコースを使用したツイル素材。
- 深めの股上と2タックが入った裾までストレートなワイドシルエットが織りなすボリューム感。
- 落ち感のある素材や太めのベルトループを採用することで適度なカジュアル感を演出。
- フロントはフックと内掛けボタン仕様。
素材 本体: 80% 綿, 20% レーヨン/ ポケット布: 65% ポリエステル, 35% 綿 仕様 - 透け感: なし - ボトムスフィット: ゆったり - パンツシルエット: ストレート - ポケット: あり
所感
カラーについて、69ネイビーと32ベージュの2酒類という一球入魂のカラー展開です。
チノパンツとの色被りを避るためのネイビー―とベージュの展開としているのだと思われますが、個人的に色展開はチノパンツと逆にしてほしかった感があります。
実物次第ではありますがネイビーが無難かなと思いつつ、キレイ目な素材感で変な光沢感があったりするとネイビーカラー厳しいのかなと思ったりもします。
腰元の2タックはキレイ目な印象を与えてくれるディテールで陰影を作れるので単調な印象にならない点で良いパンツとなっています。
後ろのポケットは玉縁仕様となっておりキレイ目な印象を与えてくれるものとなっているためフォーマルなディテールを詰め込んだキレイ目ワイドパンツとなっています。
ワイドフィットチノ
実用的なワークディテールを採用。素材感は上品でカジュアルすぎず、いろいろな着こなしに使える。
- 軽量のツイル素材を使用。
- 目の細かなツイル素材でカジュアルになりすぎない上品な表情を追求。
- フロントにワークウェアテイストな斜めポケットを採用。
- 小物を入れられるコインポケット付き。
- バックポケットは玉縁仕様にして上質感を演出。
- ダブルステッチを多数あしらうことでカジュアルさを出しながらも風合いは上品。
- いろいろなコーディネートに合わせられるストレートシルエット。
素材 本体: 100% 綿/ ポケット布: 65% ポリエステル, 35% 綿 仕様 - 透け感: なし(01 OFF WHITEのみややあり)
- ボトムスフィット: ゆったり
- パンツシルエット: ストレート
- ポケット: あり
所感
2023秋冬シーズンで発売されたワイドフィットチノパンツの後継となるこのアイテムは前作を買い逃した方や2本目・3本目が欲しかった方としては待ちわびた商品かと思います。
カラー展開について、30ナチュラルは難しい色味だと感じますが白ボトムスであればこの商品のようなワイドシルエットのものを選ばないとホスト見えしてしまうので選ぶ理由があるカラー展開だと感じました。
09ブラックは無難な色味ながらチノ素材だと色落ちが目立つイメージがあるため他素材のブラックカラーと比べると手を出しにくいと感じます。
前作のオリーブやダークブラウン?のようなカラーを展開してくれるとかなり買いやすいと感じますが、今作を買うのであれば37ブラウンかなと思います。
前作のワイドフィットチノパンツはわたり幅がかなり大きく取られておりデザイナーズブランんど顔負けのワイドシルエットでしたが、今作もかなりのワイドフィットシルエットとなっておりワイドパンツらしいシルエットを楽しむことが出来るアイテムとなっています。
特筆すべきディテールは無いもののユニクロUからこのワイドシルエットのパンツが出てきたこと自体に価値があると改めて感じます。
ユニクロUのワークディテールのパンツでは5ポケットの仕様が採用されることが多く、コインポケットも一般的なものに比べて大きく取られているので多少実用性はあります。個人的にこの仕様のコインポケットは好みです。
バックシルエットは玉縁ポケットが2つ付けられていることで実用性がありながらもパッチポケットではない分フォーマル要素を感じることが出来る仕様となっています。
番外編
惜しくもマストバイには入らなかったものの個人的に気になるアイテムをピックアップしました。
あまり売れないだろうなと思いつつセールにかかったら買いたいアイテムとして自分用にメモしておきます。
ユーティリティベスト
商品説明
いろいろなシーンで使える、自然な風合い。ポケットがたくさん付いた、実用的なデザイン。
- キャンバス組織で自然な風合いを実現したナイロン素材を使用。
- ランニングやサイクリングなどの運動時にも活躍できる大収納。
- 前身頃に6つのポケット。
- 大容量のバックポケット付き。
- 街着としても使えるオールマイティなアイテム。
- 裏地は厚みのあるメッシュで汗ムレを軽減し、クッション性があるので型くずれしにくい。
- 前開きは簡単に着脱できるバックルを使用。
- サイドには肌あたりの良いゴムを採用。仕様 - トップスフィット: 普通 - ポケット: あり
所感
コレクションテーマでも挙げられていた機能性のあるレイヤードアイテムという事である程度の注目度を集めるだろうアイテムでありユニクロUデザインチームの気合が入っているのだと思います。
フィッシングベストをサンプリングした本アイテムですが、コーディネートに落とし込むのは難しいと考えています。
数年前に一瞬流行ったフィッシングベストですが、すぐに街中でも見かけなくなったことを思い出しました。
04グレーはグリーンカラーの雰囲気も感じるキレイな色味ですが、ベスト類の鉄則である同色トップスとのレイヤードが難しいと感じるため08ダークグレーが無難な選択になりそうです。
ナイロン素材のため特有の光沢感が出るのではないかと予想しており、コットンやウールなどの天然素材とのレイヤードは素材感の差が顕著に出てしまうと考えています。
袖周りの筒状の構造部分(カマ?)が無いことでレイヤードの選択肢が大きく広がるため、アウターとのレイヤードも容易な構造となっています。
この利点を活かして、ナイロン系のアウターとレイヤードすることでオシャレ見せしつつ素材のミスマッチを低減することが出来ると考えています。
合わせるアイテムをとことん選ぶ玄人向けのアイテムとなっているためセールにかかるのではないかと予想しており、購入を急がなくても良いと考えています。
売れ行きが良く即完売するようであれば街中での着用が目立つことになると思いますので、ユニクロ被りという観点では購入を見送ることが正解になると考えています(おしゃれは差別化、とも言いますからね,,,)。
流石にフィッシングベストの流行りは再来しないと思いますが在庫を注視していきたいと思います。