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ユニクロU[UNIQLO U]2022春夏[2022SS]全型予想レビュー②ニット・シャツ編

前回から引き続きユニクロU2022春夏コレクションの全型予想レビュー、今回はニットとシャツのカテゴリーを見ていこうと思う。

www.uniqlo.com

全体の感想

ニットカテゴリーの感想としては、これまでに比べると型数が減少している事が目についた。Tシャツ・カットソーカテゴリーにニットTシャツがあるので実質4型ではあるが、これまではカーディガンやセーター等2型ずつ出ていた印象なので1型ずつなのは寂しさを感じる。とはいえ春夏でニットの着用頻度も徐々に減っていくことを考えるとこれくらいの型数が丁度良いのかもしれない。クルーネックセーターは先行発売しているがこれまで同様に着心地良い万能なボートネックのセーターといった印象。

 

各アイテムレビュー

ニット編

3D クルーネックセーター(長袖)¥3,990

着心地の良い3Dニットをゆったりシルエットのざっくり編みにしてカジュアルな印象に。

07 GRAY,30 NATURAL,37 BROWN

XS~XXLサイズ・リネンとコットンをブレンドした、ミドルゲージセーター。
・コットン糸の表面の毛羽をガスの炎で焼いて、クリーンな仕上げに。
・リネンブレンド素材独特のシャリ感とガゼットコットンの上品な表情の組み合わせが楽しめる。
・ミドルゲージなのでオールシーズン活躍。
・リラックスシルエットのクルーネックセーター。
・ラグランスリーブ。
Uniqlo Uらしいややくすんだニュアンスカラー
・シンプルなクルーネックセーター。
ジェンダーレスで着用可能。

53% 麻,47% 綿

手洗い

 

究極にベーシックで着心地とシルエットを追求している、カラーがハマれば即買いアイテム

着回し:★★★★★
トレンド:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
 

先行発売の商品、これまでの3Dセーター同様にホールガーメント製法なので縫い目がなく着心地はかなり良い。

 

表面の起毛感をバーン加工することで凹凸の無い表情感を作り出している一方ローゲージのざっくりとした編地なのでカジュアルな見え感を作り出すことでバランスを取っている。

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ラグランスリーブで肩の可動域を確保、バーン加工で滑らかな表面感にしている

 

袖はかなり長く取られているように見える、クッションが溜まっておりリブ部分の締め付けの強弱によっては袖がずり下がってしまうこともあるのでサイズ選びも慎重にした方がよさそう。

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袖はクッションがたまるくらいの長さ

 

フレンチリブカーディガン セットアップ可能¥3,990
1/28販売開始。品のある風合いときれいなシンプルなデザインでカジュアルからクリーンまで着回し自在。
09 BLACK,56 OLIVE
XS~XXLサイズ

・マーセライズ加工を施した光沢感のあるコットン100%のリブ素材。 ・ミラノリブニットのようなテクスチャーで、コンパクトな編み地を採用したため、綺麗なシルエットを作ることができる。
・シンプルなVネックのカーディガンデザイン。
・ドロップショルダーのややゆったりとしたシルエット。
・クリーンな印象を与えるシンプルな胸ポケットを採用。
・クリーンからカジュアルまで幅広いスタイリングで活躍。
・内側には布帛使いの内ポケットを採用しているのでアウターとして着用する際も便利。
・袖口をカフス仕様にすることで、手首まわりをすっきり機能的に。
・仕事時の着心地も重要視。
・本ナットボタンを採用。
・ネックテープにクリーンな印象のグログランテープを採用することでカジュアルすぎない印象を実現。
・ネックテープは、補強の機能も兼ねる。
・オールシーズンで活躍するカットソー素材のカーディガンデザイン。
・シンプルでクリーンなデザインのため、リモートワークからお出かけまで幅広いシーンで活躍する1枚。
・同素材のトラウザーと合わせて、セットアップとして着用可能。

100% 綿

洗濯機・ネット使用

トレンド意識したセットアップ提案が面白いカーディガンだがモノ自体のインパクトには欠ける

着回し:★★★☆☆
トレンド:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆

 

パターンは昨年のスウェットカーディガンに近いような大き目のパッチポケットとボタンで裾リブが無いのも同様だと思われる。

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胸元のパッチポケットはアクセントになる

袖リブは昨年のスウェットカーディガンには無かった変更点だと思われカーディガンっぽさを出してくれるパーツの1つなので個人的に裾と袖のリブのバランス感は好みである。

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袖リブの仕様は昨年からの変更点か

セットアップ対応のニットパンツも展開されており昨年のJWアンダーソンコラボからニットセットアップの提案が続いている、光沢感あるニット素材ではあるがセットアップ着用だと部屋着感出そうなのでサイズ感やシルエットに注意しつつキレイ目なアイテムを差し込む配慮は必要

素材感としてはマーセライズ加工のコットンニットなので扱いやすさとキレイ目な表情感を両立出来ている、ハイゲージの素材なので初夏まで着用できそうな編地。

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マーセライズ加工で光沢感あるハイゲージのニット

布帛遣いの内ポケットも昨年のスウェットカーディガンと同様で春夏の羽織アイテムに収納要素があるのはありがたい。

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ブラックカラーも展開あり、やや面白みに欠ける

カラー展開はブラックとオリーブの2色で無難に使いやすいがディテールと色味両方ともシンプルなのでもう少し面白みが欲しかったところ、カーディガンは流行っているがこれまで出ているものとの差別化が難しいためトレンドの要素はやや少なめか。

 

ニットポロシャツ(半袖)¥2,990

1/28販売開始。サラリとした着心地で1枚で着てもスタイリッシュに着こなせるハイゲージのニットポロシャツ。

09 BLACK,30 NATURAL,39 DARK BROWN

XS~XXLサイズ


・強撚特有のドライタッチな風合いで心地よく着られるハイツイストコットン100%使用。
・上品で洗練されたハイゲージニットポロシャツを提案。
・ややドロップショルダーさせた、リラックスフィットのポロシャツ。
・クラシックなフリーファッションの襟。
Uniqlo Uらしいシックなカラー構成。
ジェンダーレスな着こなしが可能な1枚。

100% 綿

手洗い

野暮ったさ出がちなポロシャツをニットでクリーンに、キーカラーのブラウンで今っぽく

着回し:★★★★☆
トレンド:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
 
最近のコラボラインでは必ずと言ってよいほど出ているポロカラーのアイテム、即完売した昨年のユニクロUや2020年からの+J第2章でも出ていたニットポロなので擦られすぎた感じがあるが良いアイテムであることに変わりはない。
ダークブラウンカラーはこれまであまり見なかった、かつ今シーズンユニクロUのキーカラーでもあるので注目が集まる。

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ダークブラウンは今シーズンのキーカラー
大きめの襟で顔周りを印象付けることができるようになっておりボタンはフレンチフロントになっている、+Jではフライフロントの前立てだったので若干印象が変わってよりカジュアルな見た目になっている。
ニット素材なので襟の立ちがやや悪く襟が寝てしまうのが難点か。

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大きめな襟とプラケットフロントの前立て、ニット素材で襟の立ちの悪さは注意
ハイゲージのニットで作られた上品なポロシャツ、鹿の子編みのポロシャツはやや土臭い印象もあるので光沢感のあるハイゲージのニットにポロシャツを落とし込むことでフォーマルな方向に振りつつ容易に差別化が出来る。
 

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野暮ったいポロシャツを上品なニットで落とし込んだアイテム
半袖なので買い急ぐ必要はないが新色は在庫量が限られている可能性もあり2月後半の春シーズンが見えてくる辺りで売れ行きが加速しそうなアイテム。
 

シャツ編

オーバーサイズストライプシャツ(5分袖)¥2,990

1/28販売開始。着こなしのアクセントになるストライプ柄。大きめのシルエットでリラックス感を演出。

34 BROWN,68 BLUE

XS~XXLサイズ

 

・軽やかなコットン100%素材。
・大胆なストライプ柄。
・ドロップショルダーのゆったりとした身幅にハーフスリーブでリラックスした雰囲気に。
・ストレートカラーで胸にパッチポケット付き。

100% 綿

洗濯機

着回し:★★☆☆☆
トレンド:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
国内デザイナーズブランドを感じさせる ニュアンスカラーのストライプ、カジュアル要素強めなのでスタイリング注意
 
ブラウンとブルーの2色展開で両カラーとも水色とのストライプになっている。ブラウンはややホワイトが入ってくすんだ色調なので落とし込みやすいカラーパターンに見える一方ブルーカラーはブラックに近い濃さなのでコントラストがはっきりとしたストライプになっている。

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灰色がかったブラウンに水色のストライプ

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ネイビーにも見えるブルーと水色のストライプはコントラスト強め
全体的なデザインとしては国内デザイナーズブランドにありそうな色選びやストライプのピッチの太さとなっているのでこの値段で買えるの貴重と思われる。
以前にはぼかしたような太いチェック柄の半袖シャツも出ていたがそれに近いピッチ太めで大ぶりの柄のストライプシャツとなっている。
 
コットンリネンシャツ(レギュラーカラー・長袖)¥3,990

1/28販売開始。素材感もシルエットも程良いリラックス感のあるシャツ。1枚でもレイヤードでも着回し自在。

08 DARK GRAY,30 NATURAL,37 BROWN

XS~XXLサイズ

・洗いをかけた、上質なリネンブレンドコットンポプリン素材を使用。
・肩周りにリラックス感のあるストレートシルエットで1枚で着るのはもちろん、ジャケットの下にも合わせられる。
・裾のラインが緩やかなカーブを描いているのでタックインもタックアウトもできる。
・ストレートカラーで胸にパッチポケット付き。

86% 綿,14% 麻

洗濯機

着回し:★★★★☆
トレンド:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
継続品番のレギュラーカラーシャツが新素材で登場、夏に適した生地感で差をつける
 
数シーズン継続で出ているレギュラーカラーの無地シャツ、色展開などを見て持っていなければ買っても良いが他に使えるシャツがあるのであればスルーしてもう少しディテールのあるシャツを買うべきかと思われる。

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注目のブラウンは今シーズンのキーカラー
素材感はコットンとリネンの混紡素材になっておりこれまで出ていたシャツのを鑑みるとザラ付きのある素材感となるので好みは分かれそう。
 

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表面はややざらついた素材で着用感は好みが分かれそう
肘部分にダーツが入っているなど細かいシルエット調整のパターニング・カッティングが効いている。

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袖部分のダーツでリラックス感あるシルエットに
コットンリネンストライプシャツ(レギュラーカラー・長袖)¥3,990

1/28販売開始。素材感もシルエットも程良いリラックス感のあるシャツ。1枚でもレイヤードでも着回し自在。

10 PINK,30 NATURAL,61 BLUE

XS~XXLサイズ

・洗いをかけたリネンブレンドコットンポプリン素材を使用。
・肩周りにリラックス感のあるストレートシルエットで1枚で着るのはもちろん、ジャケットの下にも合わせられる。
・裾のラインが緩やかなカーブを描いているのでタックインもタックアウトもできる。
・ストレートカラーで胸にパッチポケット付き。
・同系色のニュアンスのシェードを特殊な織りで組み合わせ、ユニークなカラーコンビネーションを創出。

95% 綿,5% 麻

洗濯機

 

春夏素材のカジュアルシャツ、トレンドの過渡期なので安易にスタイリングに組み込むとケガするかも!?

着回し:★★☆☆☆
トレンド:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
 
リネンの混紡割合が少な目なのはストライプ柄自体カジュアル感が強いからだろうか、表面にざらつきのあるリネンの混紡を少なめにしていることで凹凸感を抑えている。
 

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表面の素材感はややざらついている印象
細ピッチかつ薄めのストライプでコントラスト弱めになっている点は手持ちのアイテムと合わせやすい。

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ナチュラルカラーはピッチのコントラストが弱めなので手持ちのどのアイテムとも合わせやすい
リネンブレンドオーバーサイズシャツ(5分袖)¥2,990

1/28販売開始。リネンにレーヨンをブレンドして、しなやかさをプラス。ゆったりリラックスして羽織れるシルエット。

35 BROWN,37 BROWN,68 BLUE

XS~XXLサイズ

・流れるようなレーヨンと素朴なリネンをコンビネーションさせた、繊細な質感と独特のドレープのある素材。
・ドロップショルダーのゆったりとした身幅にハーフスリーブでリラックスした雰囲気に。
・ストレートカラーで胸にパッチポケット付き。

37% レーヨン,33% 麻,30% 綿

洗濯機・ネット使用

着回し:★★☆☆☆
トレンド:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
目新しい素材で提案された定番半袖シャツ、オープンカラーシャツの次はレギュラーカラーのトレンドへ 
 
半袖シャツというアイテムは着こなしが難しいカテゴリになるのでサイズ感や色選び、スタイリングに細心の注意を払う必要がある。
機能性としてのレーヨンをプラスして春夏シーズンに使いやすい素材感にしている、全体に占めるリネンの割合がかなり多くコットンよりも多いので表面感はかなりカジュアルになりそう、展開色の中ではブルーが最も無難か

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ザラ付きのある表面、素材感は春夏らしさがある
カラー:ブルーは身生地とボタンがカラーマッチしているが他の色は白いボタンでコントラスト強めなのでカジュアルな印象が出てしまうことが予想される。 

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身生地とカラーマッチしたボタンが採用されたブルーが無難か

まとめ

ニット・シャツカテゴリへの感想としてはやや型数が少なく不完全燃焼感を感じてしまったことがある。これまで販売されていたニットやシャツの焼き増しのような印象を受けざるを得ないが一方でシルエットや素材感などこれまでからの変更点も多くあったことからシャツ・ニットカテゴリーではユニクロUとしての完成系が近づいているのではないかと考えられる。

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デザイナーのルメール本人が着ているこの黒シャツを発売してほしい
またニット・シャツカテゴリでは昨今トレンドを反映した装飾性の強いアイテムを取り入れる流れもあることからシンプルすぎる印象を受けるが、逆に考えれば上質なワードローブをユニクロUで揃えていく意識をこれまで以上に持つことが重要であると考えている。
これまでのユニクロUはAURALEEやCOMOLIなどノームコアトレンドの追い風を受けるブランドの対抗馬的立ち位置として購入されていた面も大いにあったことから競合となるトレンドブランドとアプローチが似通った部分があったが、装飾的でゴージャスなトレンドが勃興してきた現在ではその追い風を受けるブランドに対して上質な日常着を提案することが出来る安価なブランドとしての立ち位置を確立できると考えていることから、遊びとしてのアパレルアイテムは他のブランドで調達しベーシックなアイテムをユニクロUで買う、と言った棲み分けがより進むと考えられる。