1月11日に発表されたユニクロU2022春夏の全型予想レビュー記事です。
まずはメンズ編からです、公式の情報について詳しくは以下のURLから
本文中の掲載写真は全て公式オンラインストアから拝借しています。
コレクションの総評
全体的にレベルが高いオールウェイズ合格点を出してくれる春夏コレクションだと感じた。
ユニクロU2022SSについてはこちらのページを参照
色展開について
ブラウンとオリーブがキーカラーとして展開されているメンズライン、日本人のややくすんだ肌色にはなじみやすいカラーパレットかと思われる。
モノトーンカラーは引き続き提案されている、ボトムスでホワイトを持ってくるなど挑戦的でトレンド意識の提案も引き続き行われているようです。
パープル系統は挿し色としていくつかのアイテムで展開されているがこれまでのシーズンで展開されていたパープルに比べると淡く灰色が入ったような色味でホワイト・ブラック・グレーの色味を拾って落とし込みやすくなっている。
アイテム提案と素材感について
ワークジャケットやトレンチコート・デニムなどワークテイストを反映するアイテムや生地の提案が目立つ中でもルメールらしいボタンやポケットの付け方、色遣いなどの雰囲気が感じられる。
ニット素材は昨年から推してきているが今期も継続しており半袖・長袖ともに展開があるので初春から初夏、晩夏までニット素材を楽しむことができる、素材としての流行りとインドア生活によるリラックス感への需要からユニクロUに限らず提案が多い。
グッズ類は少種類ながらレベル高そうなラインナップ、ニットスニーカーは春夏に重宝するような軽い素材感でニットなので伸縮するのでジャストサイズで買ってきれいに履ける、カバンは素材感次第だがおそらくチープだと思われる
各アイテムレビュー
アウター編
ステンカラーコート ¥12,900
09 BLACK,38 DARK BROWN
XS~XXLサイズ
・ひざ丈で、動きやすさを考えたサイドスリット入り。
・肩に心地よくなじむ。
・ゆったりしたカッティングなのでいろいろなインナーレイヤーを楽しむことができる。
トレンチコート ¥12,900
08 DARK GRAY,30 NATURAL
XS~XXLサイズ
・表面に質感を加えることで、伝統的なデザインにモダンなテイストをプラス。
・どんなトップスの上でも羽織りやすい、着丈が長めでゆったりとしたオーバーサイズシルエット。
・雨風からガードしてくれる、調節可能なウエストベルトと隠しネックタブ付き。
・動きやすさを追求したバックベントと新鮮な空気を循環させるヨークベントを採用。
Vゾーンがやや狭めで第2ボタンの位置が高い分ラペルも小ぶりな印象を受ける、これまでの大ぶりな襟が目立つコートとは異なるアプローチか。
肩はラグランスリーブなので可動域は確保している印象の一方でシワ加工のナイロン素材でやや硬い生地感と思われるので肩を落として着用すると変なシワが寄ってしまうと思われる、サイズ感に注意したほうがよさそう。
ベルトは相変わらず安っぽい、バックル部分はコントラストのある色使いなのでこの部分に高級感が無いと全体としてチープな印象が出てしまう。画像のみの判断ではあるがベルトのクオリティはここ数シーズン変わっていないように感じるので次シーズン以降に期待
トレンチコートに特有のディテールとしてはアンブレラヨークやベルトくらいでガン(ストーム)フラップやエポレットが存在しない。
そぎ落とされたモダンテイストで街着に適したコートという印象だが昨今の装飾性を重視するトレンドを考えるとやや物足りなさを感じる、ナチュラルカラーはカジュアルな印象があるのでこれくらいのディテールでも良いと思うがダークグレーを選ぶともうちょっと欲しいかなという印象。
リラックスフィットテーラード ジャケット セットアップ可能 ¥7,990
08 DARK GRAY,09 BLACK,33 KHAKI
XS~XXLサイズ
・肩幅はリラックスフィット、ゆとりのあるストレートのボクシーフィットで着心地はラク。
・柔らかさのある構造でシャツジャケットのような着心地を実現。
・小物の持ち歩きに便利なポケットをプラス。
3色展開だが個人的にはダークグレー推し、ブラックは面白みに欠けるしカーキは色合いが明るくカジュアル感が強いので3つボタンで丈の長いジャケットに採用するカラーとしてはやや難しく感じる。
腰元のポケットはパッチポケットになっているのでカジュアル感が出ている、有彩色であるカーキだと凹凸感が分かりやすくカジュアルに振れすぎている印象がある。
胸元はバルカポケットになっているのでパッチポケットよりはフォーマルな印象
裏地が付いておらずコットンポリエステルの混紡素材なので初夏や夕方以降にも着ていくことが出来る仕様になっている、内ポケットは両側についており前側にモノを入れると形が崩れてしまうことを考慮する方には使える仕様。
オーバーシャツ ジャケット(デニム) ¥6,990
69 NAVY
XS~XXLサイズ
・ワークウェアにインスパイアされた、本格的なデニムジャケット。
・内ポケットを含む、3つの実用的な大型パッチポケット付きなので小物の持ち歩きに便利。
胸ポケットは横から入れるタイプので途中で塞がっている、このタイプのポケットは最近ユニクロのコラボラインでよく見られる縦ポケットの派生形と思われ同型のポケットも複数のジャケットに採用されている。
腰元のパッチポケットはオレンジステッチで縁取られており下部分には生地と同色の飾りステッチが施されている。カバーオールというカジュアルなアイテムなので飾りステッチがわかりにくい色味なのが使いやすいポイント。
カフス部分はボタンが一つで開閉の調整のみ、コントラストステッチでカフス部分が目立つようになっているがシャツなどの様に凹凸があるわけでは無いのでカジュアル感を相殺している。
カフス部分が湾曲しているように斜めに走っている仕様はこれまでのユニクロUのデニムジャケットなどにも見られており直近だと+Jコレクション2021秋冬のオーバーサイズMA-1ブルゾンでも採用されている(+Jだとカフスではなくリブの仕様だが,,,)。
内ポケットは右胸にのみ配されている、ポケット部分のステッチは外側に出ているので存在感を出すことが出来る。内ポケットと飾りステッチの仕様はアンダーソンコラボなどでよく見られる手法でデザイナーズブランドでもよく採用されている所謂インサイドアウト的手法。
オーバーシャツ ジャケット ¥6,990
37 BROWN,56 OLIVE
XS~XXLサイズ
軽やかな素材で気軽に羽織れるシャツジャケット。収納力のあるポケット付き。
・リラックス感のあるストレートシルエット。
・ワークウェアにインスパイアされたジャケットで気軽に羽織れる。
・内ポケットを含む、3つの実用的な大型パッチポケット付きなので小物の持ち歩きに便利。
艶消しのマットな金属ボタン、薄手の素材感やオリーブ・カーキの色合いを考慮するとちぐはぐに感じてしまう組み合わせ。
これまでのユニクロUであればカラーマッチしたプラスチックボタンを採用していた可能性もあるが個人的にはカラーマッチしたボタンの方が好み、プラスチックボタンだとチープさが出てしまうことやボタンを生地毎に変える工賃を考えシャツジャケットは全て金属ボタンにしたのだろうか。
デニムジャケットに比べると若干薄手の素材に見える、素材感的にはデニムジャケットと同じくらい厚手になるよりは羽織などに使いやすいだが、チープに見えないこともない。デニム生地よりもコットンポプリンのこちらの方が着用期間は長そう。
オーバーサイズフーデッド ブルゾン ¥7,990
09 BLACK,72 PURPLE
XS~XXLサイズ
・雨を防ぐための伸縮性のあるトリミングと襟に収納できるパッカブルフードをプラス。
・フロントとバックヨークに入れたベンチレーションは雨を防ぐと同時に新鮮な空気の循環を可能に。
・最大限の動きを可能にし、快適な着心地を追求したカッティング。
リブ ブルゾン ¥5,990
08 DARK GRAY,30 NATURAL,49 MUSTARD
XS~XXLサイズ
・伝統的なトロピカルツアージャケットにインスパイアされた、オリジナルジャケット。
・肩はリラックスフィット、腰はゆとりのあるストレートカットでボクシーなフィット感。
・ニット素材の襟と伸縮性のある袖口。
素材はユニクロUお得意のコットンとリヨセルの混紡、色合いも相まって春夏に軽く羽織れるアイテムだが素材上シワや生地のアタリが目立つので長年使えるアイテムになり得るかは素材の仕上がり次第か。
ブラック以外は素材感も相まってやや使いにくそうな色味、ワントーンコーディネートにするならキレイ目に落とし込める。
ボタンのカラーマッチやコンシールステッチによるポケットなどアイテム単体のカジュアル感を打ち消すディテールがしっかり採用されている。
アウター編全7型を見てたがいかがだっただろうか、狙っているアイテムがあればコメントなどで共有していただけると参考になります。
全体的に新型が多くリリースされ春夏としてはアウターが充実しているイメージなので継続品番が多かったこれまでのシーズン以上にスタイリングも含めてどのように落とし込んでいくかを考えつつ色やサイズを選ぶべきだと感じた。
次回はニット・シャツの予想レビューを進めていこうと思うのでそちらも是非ご覧ください。