ユニクロ×JW ANDERSON コラボコレクション 2022年春夏 メンズライン 予想レビュー①コレクション概要・アウター・シャツ編の記事となります。
今回はコレクション概要とメンズラインのアウター・シャツをレビューします。
Youtubeでも予想レビュー動画を配信していますので合わせてご覧ください。
本記事はユニクロオンラインストアを参考にしています、1次情報はオンラインストアの商品詳細をご確認ください。
概要
ユニクロ×JW ANDERSON コラボへの所感として、見るタイミングで感じ方が大きく変わるコラボであるというものがある。
これは勿論、シーズンテーマが違うから感じ方が違うという事ではなく、服作りへのアプローチが大きく異なるという意味で感じ方が変わるという意味。
この感じ方には2種類あり、一つにはシンプルな中にこれまでインライン等で見ることが無かったようなギミックを反映させたような服作りがある。要するにコレクション全体としてシンプル路線の服作りに重きを置いていると感じるシーズンがあるということ。
もう一つは簡単に言うとカジュアル路線の服作りであり、パッチワークやマルチボーダーなど素材や柄でカジュアル感を出してくるようなアプローチを全面に押し出しているシーズンである。
双方の特徴をミックスしたシーズンも多くあるが、時折この両極端に触れるよ宇なタイミングがあるように感じる。特にメイン級のアイテムに関してはとことんシンプルにするかとことんカジュアルにするかという二極化の傾向が強いように思う。
今シーズンはメイン級のアイテムにカジュアル要素をしっかりと含めてきている印象である。
その中でこれまで見たようなデザインソースを焼き直し柄や素材で見せ方を変えてきているという印象を受けるため、アイテム自体には新鮮さが無い一方色や柄によっては新たな提案と受け取れるようなラインナップになっている。
アウター編
オーバーサイズコットンパーカ
¥5,990
なんだか見たことある,,,だが簡単に羽織れるコスパ万能春アウターというようなアイテム
どんなトップスの上にも羽織りやすいオーバーサイズシルエット。フードに入れたカラーがアクセント。
COLOR:01 OFF WHITE,69 NAVY
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・コットンツイル素材を使用。
・Tシャツの上からでもカジュアルに羽織れるコットンパーカ。
・見返しやフードまわりのさりげないカラーリングがデザインポイント。
・フードの大きさを調整できるドローコード付き。
・左胸にJWAのロゴ刺しゅうをプラス。
100% 綿
・フィット感:ゆったり
・裏地:なし
・ポケット:あり
洗濯機・ネット使用
ネイビー×ブルーとホワイト×イエローの2種類の配色で発売されており、ホワイトカラーはややカジュアルながらトレンドのイエローを落とし込んでいる面白いアイテム。
似たようなアイテムが以前も春夏で販売されていたので目新しさは無いものの、シルエットやディテールに変更がありトレンドを意識していることが伺える。
目につくのは気丈の短さ、オーバーサイズシャツの上に羽織っていることを差し引いても着丈はかなり短いと言えるだろう。
フード部分にはドローコードがあり、フードのシルエットを変更できるようになっている。フードのサイズ感としては大きすぎることもなさそうだが、顔周りへのフィット感を上げる意味でこのドローコードはあると有難い。
袖部分のシルエットも変更できるようになっており、スナップボタン仕様のカフスとなっている。全体がワントーンの中でボタンの光沢感が良いアクセントになっており、ネイビーカラーではスナップボタンのコントラストが出ている。
袖にかけて絞りがかかっていながらもカフス周辺の布地量が多くなるようにケンボロのようなパーツが付いており、カフスを絞った時に袖先にシワ等が出ないような工夫がされている。
オーバーサイズブルゾン(カラーブロック)
¥7,990
以前にも出ていたような上下カラーブロックのマウンテンパーカーが新ディテールで復刻!?
マリンジャケットをJWAらしくアレンジしたブルゾン。裏地はメッシュで着心地爽やか。
COLOR:57 OLIVE,66 BLUE
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・ナイロン生地に撥水機能をプラス。
・マリンジャケットから着想した、JWAらしいカラーブロックデザイン。
・フードは襟に収納可能。
・裏地は通気性の良いメッシュを使用。
・背中中心にJWAのロゴ刺しゅうをプラス。
表地: 100% ナイロン/ 裏地: 100% ポリエステル
・フィット感:ゆったり
・裏地:あり
・ポケット:あり
手洗い
オリーブ×グリーンの同系色切り替えはアウトドアテイストも感じる配色になっている一方でオレンジ×ブルーの配色はかなりビビッドなカラーとなっている。
これまでも配色による切り替えでデザイン性を押し出したアイテムは展開されておりその流れを汲みつつもフルジップでポケッタブルのフード付きというレイヤードが容易でギミックが効いたアイテムに昇華させることでトレンドを反映している。
前身頃と同様の切り替えが後ろ身頃にも配されており、アンブレラヨークのような見え方になっているので自然なディテールに見える。
フードはポケッタブル仕様になっておりユニクロU2022春夏でも同様のディテールのジャケットが発売されていた。
フード先端にはツバのようなパーツが付いており雨や日光を防ぐことが出来る仕様になっている。
立体裁断のシルエットは昨年のユニクロ×ホワイトマウンテニアリングコラボから多く見られるパターン設計で顔周りのフィット感を上げてくれるが、ナイロン素材のジャケットなので厚み等の観点からフードの部分のシルエットがキレイに出るかどうかは不安なところ。
フードのシルエットを変えられるドローコードは丸紐で白黒の2トーンになっており首元にアクセントを与えてくれる。
ポケットと前立ては両方とも比翼仕立てになっておりパーツを見せない造りがミニマルな印象になっている。
ポケットはステッチを叩いている分カジュアルな見た目だが同系色なので悪目立ちはしないだろう。
切り替え配色で大きなデザインポイントを作った分ポケット・前立て・フードと言ったディテールをとことん隠す仕様はユニクロお得意と言ったところで普段使いで丁度良いデザインアウターになってくれそう。
裏地はメッシュで通気性と生地の厚み確保に一役買っており、アウターを着用する際の袖通しを容易にしてくれている。
シャツ編
シャンブレーオーバーサイズワークシャツ(半袖)
¥2,990
ポケットやステッチが印象的なワークウェア風シャツにJWAらしいデザインセンスをプラス。
COLOR:08 DARK GRAY,65 BLUE
SIZE:XS~4XL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・ワークウェアを象徴する、清涼感のあるコットン100%のシャンブレー素材を使用。
・ワークウェアのデザインを取り入れた、フラップ付きのダブルポケット。
・ステッチ使いでもカジュアル感を演出。
・今シーズンのJWAコレクションのテーマを象徴するヨットのワンポイント刺しゅうを胸ポケットの端にプラス。
・1枚でも羽織りとしても活躍。
・ゆとりのあるオーバーサイズシルエットのカジュアルシャツ。
100% 綿
・伸縮性:あり
・透け感:なし
・トップスのフィット感:ゆったり
洗濯機
単独で洗って下さい。洗濯で色褪せることがあります。他のものに色が移ることがあります。淡色の衣類との組み合わせにご注意下さい。着用時は、他の衣類、雑貨小物、又、ソファーや車のシート等に色移りする場合がありますのでご注意下さい。
経糸に白、緯糸にダークグレー及びブルーの意図を用いて編まれたシャンブレー生地で作ったワークシャツ。
アンダーソンコラボの春夏コレクションでは毎回シャンブレーのシャツが発売されておりフラップ付きの胸ポケットやステッチワーク等これまでも採用されてきたディテールが詰め込まれたアイテムとなっている。
左胸に配されたポケットにはフラップ部分にボタンホールがありポケット部分には縦にステッチが走っている。
ヨットの刺繍も配されており、一見意味が無いようなディテールにワーク感が詰め込まれている。
オーバーサイズチェックシャツ(半袖)
伝統のディテールや縫製に、JWAらしいデザインやシルエットを融合させたカジュアルな1枚。
COLOR:53 GREEN,66 BLUE
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・コットン100%素材。
・全体的に大きめに設計した、ゆったり着られるオーバーサイズシャツ。
・オーバーサイズのトップスとのコーディネートを考慮したパターン設計に、ヴィンテージのディテールや縫製テクニックを融合させ、現代的なデザイン、シルエットに仕上げた1枚。
・上品な印象を演出するマイクロギンガムチェック。
・1枚でも羽織りとしても活躍。
・ゆとりのあるオーバーサイズシルエットのカジュアルシャツ。
100% 綿
・伸縮性:あり
・透け感:なし
・トップスのフィット感:ゆったり
洗濯機
ギンガムチェックのシャツを春夏らしいパステルカラーで提案しており、ディテールはワークシャツと同様のものとなっている。チェックの光子が小さいので遠目から見て柄シャツ感が強くなりすぎない塩梅。
胸元にはヨットの刺繍が施されており地よりも濃い色使いなのでアクセントになってくれている。グリーンカラーの方が上品な印象でボタンやステッチと身生地との色さが少ないように見える。
オーバーサイズストライプシャツ(半袖)
夏に1枚で目を引くクレイジーストライプの開襟シャツ
コットン100%で着心地爽やか。ゆったりシルエットなので羽織りとしても大活躍。
COLOR:30 NATURAL,69 NAVY
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・コットン100%素材。
・1枚でも羽織としても活躍する、オーバーサイズのゆったりとしたカジュアルシャツ。
・清涼感のあるオープンカラー。
・トーナルストライプの組み合わせが上品な印象を演出。
・左裾にJWAのロゴ刺しゅう入り。
100% 綿
・伸縮性:なし
・透け感:なし
・トップスのフィット感:ゆったり
洗濯機
トレンドとなって久しく、一周回って定番アイテムとなっている開襟シャツのカテゴリからデザイン性を押し出した提案。
生地と同系色のトーナルカラーで配されたストライプ柄が反映されており、ストライプのピッチが左右異なることが出すぎていないところはアンダーソンコラボらしいデザイン性の抑え方となっている。
第一ボタンが付いておりレギュラーカラーシャツとしても着用できる点で汎用性は高い。首元に開襟+ピッチ違いのストライプという2つのデザイン性が配されているのでレギュラーカラーとして着用しデザイン性を落としに行くことでハマる場合もあるだろう。
今季ユニクロUでは難しい印象の半袖シャツが多く発表されていたので思い切ってこちらを買うのも一考か。
半袖シャツというカテゴリ自体が難しいので取り入れ方を考える必要はあるが、このアイテム単体でコーディネートに加えることが難しすぎるという事は無い。
オーバーサイズシャツ(長袖)
ステッチが印象的なワークウェア風シャツにJWAらしいデザインセンスをプラス。
COLOR:01 OFF WHITE,33 KHAKI,69 NAVY
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・高密度に織られたハリ感のある、コットン100%のポプリン素材を使用。
・ワークウェアから着想し、肩、アームホール、脇、背中に3本針を使用。
・今シーズンのJWAコレクションのテーマを象徴するヨットのワンポイント刺しゅうを胸にプラス。
・袖と裾のカラーステッチがデザインポイント。
・1枚でも羽織りとしても活躍。
・ゆとりのあるオーバーサイズシルエットのカジュアルシャツ。
100% 綿
・伸縮性:なし
・透け感:なし
・トップスのフィット感:ゆったり
洗濯機
以前アンダーソンコラボで発売されていたオーバーサイズブロードシャツが新色を追加して復刻したと考えてさあ質変えないアイテム、ホワイト系とネイビー系は以前にも発売されておりまだ使っている方も居るかもしれないので新色のブラウン狙いが多そう。
裾と袖にコントラストステッチが走っている仕様になっており腕まくりやタックインでデザインポイントを調節できる使い勝手の良いアイテム、その分意図しない目立ち方をする可能性もあるので特に1枚で着用する際には注意が必要。
オーバーサイズストライプシャツ(長袖)
ワークウェア風シャツに色や柄を印象的に使った、JWAらしいデザインセンスをプラス。
COLOR:06 GRAY,63 BLUE
SIZE:XS~XXL
英国の伝統ある装いに注ぎ込まれたJW ANDERSONの革新的なデザインと、フィット、素材、機能性を追求するユニクロの服づくりが融合した、新しいLifeWear。
・織りや柄の異なるコットン100%素材を組み合わせたデザイン。
・ワークウェアから着想し、肩、アームホール、脇、背中に3本針を使用。
・今シーズンのJWAコレクションのテーマを象徴するヨットのワンポイント刺しゅうを胸にプラス。
・JWAらしいトーナルな無地や柄の組み合わせを採用。
・1枚でも羽織りとしても活躍。
・ゆとりのあるオーバーサイズシルエットのカジュアルシャツ。
100% 綿
・伸縮性:なし
・透け感:なし
・トップスのフィット感:ゆったり
洗濯機
これまでアンダーソンコラボで見られたようなカラーブロッキングのシャツが今季も登場している。
アンダーソンコラボは数年周期でデザインソースを一新しているような印象を受けることがあり、このようなカラーブロックのデザインは以前にもあったが継続しているわけでは無いというのがやや不思議なところ。
ブロックの分け方としては襟・身頃・バックヨーク・袖となっておりクレイジーパターンとまではいかないもののデザイン性は担保してきているという印象。
商品説明には織りが異なる素材を組み合わせているとの記載があり、袖部分はオックスフォード素材になっているように見える。
身ごろ部分で異なる織りの素材を用いているのであればブロードやシアサッカーなどが考えられるがどうであろうか。
拡大した際の凹凸の付き方や春夏展開アイテムの身ごろ部分に採用されているという点からシアサッカー素材が使われていても納得はできるのだが、この値段でそこまで大胆に異素材を使用してくるのかという疑問も残るところ。
まとめ
アウター・シャツカテゴリーでは特に買い急ぐアイテムは無いように思う。開襟シャツは半袖の柄シャツを今後取り入れたいという人にとっては選択肢の一つに成り得ると思うが、シンプルなアイテムであればユニクロUのエアリズムコットンTやニットTで差別化を図りつつ着心地も担保されているのでそちらが良い。
アウターに関してもユニクロUのフーデッドブルゾンのパープルは再販される可能性が高いのでそちらを購入するために今回はスルーしても良いのではないかと思う。